一夜明けてだいぶ落ち着きました。
昨日は映画観たあと胸がいっぱいで全く食欲が湧かないし、寝るまでずっと映画のこと考えてた。夢まで見たからね…。(苦笑)
とにかくそれくらい強烈な映画でした。
んで、忘れないうちに感想書いておこうかなと思います。
以下ネタバレありですので、まだ観てない方は読まない方がよろしいかと。
昨日はほぼ満席状態でした。しかも、戦争映画だから年配の方が多いだろうと思っていたら、半分以上が2・30代の若い人たちでちょいとビックリ。まぁ自分も若いんだけど。笑
やっぱりそれはニノちゃん効果も多少あるのかなぁなんて思ったりして…
だって、私戦争映画とかホントにダメだからいくらすごい賞を取っていたとしても、ニノが出てなかったら多分観なかったと思う。
実際、自決するシーンとか火炎放射浴びてるシーンとか本当に耐えられなかった。
トラウマになりそうだもん…。
銃弾が鳴り響く度に目瞑ってたから、途中でわけ分かんなくなったところも何箇所かあったし。(苦笑)
でもその度に、もうやめようよって何度も思った。
観てる間は、映画が早く終わって欲しいとずっと思ってた。
映画が終われば戦いも終わるんだし。
以下、特に印象的だったところを箇条書きで。
・「いいか、これは誰にも言うなよ。…生きて帰ってくるからな」
・「我々がこの島を守る一日には意味があるんです」
・擂鉢山で仲間が自決するシーン。
・助けたアメリカ兵の母親からの手紙。
・栗林中将がアメリカにいたときの回想シーン。
・「あとで合流しよう。できなかったら来世で会おう」
・バロン西の最期
・殺された清水を発見したときの西郷。
・「余は常に諸子の先頭にあり」
・栗林が藤田に首を切れと命令するシーン。
・「ここは、まだ日本か?」
・栗林が自決した後に西郷の目から流れた大粒の涙。
栗林の「ここはまだ日本か?」の台詞から最後までただただ涙です。
「アメリカの気持ち、日本の気持ち、同じ気持ち」
このキャッチコピーの意味がこの映画を観終わった今、やっと理解できたような気がする。
誰も戦争なんかしたくない。
国に残してきた家族への気持ち。
国に残り、戦場で戦う夫・息子を思う気持ち。
それはアメリカ・日本共に同じだということ。
なのになんで戦わないといけないの?
戦争をして何を得られるの?
思ったことはそれだけ。
あとニノが言ってたけど、これが事実だということ。
61年前、こんなに悲惨な出来事がここ日本で実際にあったこと。
この硫黄島での戦いは学校でも習ってないし、この映画を観るまで知らなかった。
きっと私と同じような人が多いはず。
だからこそ、若い人が観るべきだと思う。
観てこの事実を知るべき。
この硫黄島での戦いを、太平洋戦争のことを学校できちんと教えるべき。
そして絶対に忘れちゃいけないことだと思う。
とっても重く、辛く、悲しく、痛い映画だったけど、観てよかった。
あと、かなり私事だけど、去年死んだおじいちゃんが戦争経験者で。
よく戦争の話をしてたなぁ…と今になって思い出した。
でもその話の内容は全く覚えてないの。
いっつも同じ話ばっかりしてたから聞き流してたし、その話をしてた頃はまだ中学生だったからそれがどれだけ価値のある話だったかなんて分からなかった。
でも、そんな貴重な話を聞ける機会なんてほとんどないし、今となってはすごく後悔してる。
そして、最後にニノ。
栗林が死んで涙するシーンとかホントによかった。
あそこが一番鮮明に残ってる。
あとエンドクレジット。
「KAZUNARI NINOMIYA」の文字を観たときは鳥肌が立った。
本当にニノすごいなぁ…と改めて感じて、そしてちょっと誇らしく思った。
うちのニノちゃんどーよ?みたいな。(笑)
とにもかくにもすごい映画でした。
前にも書いたけど、たくさんの人に観てもらいたいです。
そしてこの事実を知って欲しい。
そんな風に思った映画です。